80歳女性縛られ死亡 事件前自宅に「アポ電」 東京 江東区
NHK NEWS WEB より転載いたします。
80歳女性縛られ死亡 事件前自宅に「アポ電」 東京 江東区
2019年3月1日 12時00分
東京・江東区のマンションで、80歳の女性が手足を縛られて死亡しているのが見つかった事件で、事件の前に、家に現金がいくらあるか尋ねる不審な電話がかかっていたことがわかりました。
都内では家にある現金の額を聞き出す「アポ電」と呼ばれる電話のあと、高齢者の住宅に押し入る強盗事件が相次いでいて、警視庁は同一犯の可能性もあるとみて、関連を調べています。
2月28日、東京・江東区東陽のマンションの部屋で、1人暮らしの加藤邦子さん(80)が、手足を粘着テープなどで縛られて死亡しているのが見つかりました。
マンションの防犯カメラには、黒い服でマスク姿の不審な3人組が写っていたほか、近くに止めていた車で走り去る様子が目撃されていて、警視庁は、強盗殺人の疑いで捜査本部を設置し、捜査しています。
その後の調べで、加藤さんは先月10日の週に訪ねてきた知人に対し、自宅の固定電話に現金がいくらあるか尋ねる不審な電話がかかってきたと話していたことがわかりました。
都内では、ことし1月と先月に、渋谷区内の高齢者夫婦の住宅に3人組が押し入る強盗事件が起きていて、いずれも事件の前に、家にある現金の額を聞き出す「アポ電」と呼ばれる不審な電話がかかっていました。
警視庁は現金を聞き出し、手足を縛る手口が似ていることから、同一犯の可能性もあるとみて、関連を捜査するとともに、注意を呼びかけています。
都内で「アポ電」相次ぐ
東京都内では振り込め詐欺の手口で、家にある現金の額を聞き出す「アポ電」と呼ばれる不審な電話のあと、高齢者夫婦の住宅に押し入る強盗事件が相次いでいます。
ことし1月11日には、渋谷区初台の高齢者夫婦の住宅に3人組が押し入って体を縛り、90代の夫を殴ってけがをさせたうえ、現金2000万円などを奪って逃げる事件がありました。
また、先月1日には、渋谷区笹塚の高齢者夫婦の住宅に3人組が押し入り、80代の夫と70代の妻を結束バンドで縛ったうえ、現金400万円を奪って逃げました。
いずれも事件の前に振り込め詐欺の手口で、息子を装って家にある現金の額を聞き出す「アポ電」と呼ばれる不審な電話がかかっていました。
また、押し入ったのはいずれも3人組で、手足を縛るなどの手口も今回の事件と似ていることから、警視庁が関連を捜査しています。