新元号「令和」詐欺にご注意を!2019.4.3
4月1日に新元号「令和」が発表され、全国各地において特殊詐欺が発生しています。新元号詐欺にご注意ください。
2019年4月2日 NHK NEWS WEB より転載いたします。
↓首都圏 NEWS WEB 新元号便乗詐欺で100万円被害04月02日17時20分
新しい元号「令和」が発表された1日、埼玉県越谷市の80代の女性が銀行員などを装った男に、電話で「元号がかわるのでキャッシュカードを新しくしたほうが良い」とうその話を持ちかけられて、カードをだまし取られました。
口座からは現金あわせて100万円が引き出され、警察は今後、同様の手口の被害が増えるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
1日午後、越谷市の85歳の女性の自宅に、市の職員や銀行員を装った男から相次いで電話があり「還付金があります。振り込み手続きをするついでにキャッシュカードをICチップ付きにしましょう」と言われました。
女性が自宅を訪れた別の銀行員を装った男にカード1枚を手渡したところ、再び電話がかかってきて「元号がかわるのでほかのカードも新しくしたほうが良い」と持ちかけられたということです。
女性は再び自宅を訪れた男にカード2枚を手渡し、現金あわせて100万円を引き出されたということです。
警察は今後、改元に便乗した同様の手口の被害が増えるおそれがあるとして注意を呼びかけています。
2019年4月3日 NHK NEWS WEB より転載します。
↓首都圏 NEWS WEB“改元詐欺”警視庁対策乗り出す04月03日18時48分
改元に便乗して現金をだまし取られる被害が各地で相次いでいることから、警視庁は、主な手口を記したチラシを急きょ作成し、都内のホームセンターで買い物客に配って注意を呼びかけるなど、対策に乗り出しました。
新しい元号として「令和」が発表された1日から、改元を口実にして高齢者から現金をだまし取る詐欺の被害が各地で確認されています。
警視庁は、主な手口を記したチラシを急きょ作成し、3日東京・北区のホームセンターで買い物客に配って注意を呼びかけました。
警察官はチラシを手渡しながら「改元を口実にした詐欺が増えています。キャッシュカードの変更などは必要ないので、あやしい電話があったらすぐに通報して下さい」と説明していました。
チラシを受け取った70代の女性は「次から次に新手の詐欺が出てくるので怖いです。大丈夫と思っていても実際に電話を受けると信じてしまいそうになるので気をつけたいです」と話していました。
王子警察署の四ツ倉努生活安全課長は「改元詐欺の手口はまだ知られていないが、こうした啓発活動を通じて犯罪を予防していきたい」と注意を呼びかけていました。
「ビバホーム豊島5丁目店」の野々村雅徳店長は「近くには高齢者が多く住む団地があり、店としても改元詐欺などに対して無関心ではいられません。詐欺に注意するよう声かけを行っていきたいです」と話していました。
警察庁によりますと、改元に便乗した手口でキャッシュカードや現金がだまし取られるなどの被害は、去年から全国各地で相次いでいるということです。
多くは実在する銀行や全国銀行協会をかたって電話をかける手口です。
具体的には「元号の改正で銀行法が改正された」などとうその説明をしたうえで、「元号がかわると古いキャッシュカードが使えなくなる」と言ってキャッシュカードをだまし取り現金を引き出す手口などが確認されているということです。
全国銀行協会は「キャッシュカードに有効期限はなく、改元によって手続きが必要になることはない。また、銀行員や全国銀行協会の職員が自宅に直接キャッシュカードを受け取りに行くこともない」としています。
捜査関係者によりますと詐欺グループは社会で話題になっていることをだます際の電話のやり取りに盛り込むことが多く、全国の警察では今後、改元に関連した詐欺がさらに増えるおそれがあるとして注意を呼びかけています。
改元に便乗して現金をだまし取られる被害が各地で相次いでいることから、警視庁は、高齢者の自宅を直接訪問し注意を呼びかける取り組みを始めました。
3日は、東京・北区にある滝野川警察署の警察官が高齢者の住宅を1軒1軒まわり、急きょ作成したチラシを手渡し、注意を呼びかけました。
チラシには「元号改元による各種手続き要注意」と記されていて、改元に伴って銀行法が改正されたなどという、うその書類が送られ、キャッシュカードを送付するよう求めてくると書かれていますが、そのようなことは絶対にないと説明していました。
今後は、郵送物だけでなくいわゆる「アポ電」としてかかってくるおそれもあるとして、自宅の固定電話は必ず留守番電話に設定してほしいと呼びかけていました。
訪問を受けた81歳の男性は「もう改元を悪用する詐欺が起きていることに驚いています。自分の家には過去にオレオレ詐欺のような電話がかかってきたこともあり、注意していきたいです」と話していました。
滝野川警察署の小久江亮生活安全課長は「改元に伴って銀行協会の職員などがキャッシュカードを送らせたり、直接受け取りに行くことは絶対にありませんので、不審だと感じたらすぐに通報してほしい」と注意を呼びかけていました。
新元号の発表に絡めた迷惑メールも多く確認されています。
このうち、東京都内に住む男性のスマートフォンには2日夜、「SOFTBANK」を名乗る差出人から「新元号【令和】キャッシュバック」というタイトルのメールが届きました。
内容は「新元号【令和】の発表とともに、応募者全員に10000円キャッシュバックを実施致します」というもので、リンクするアドレスも表示されていました。
この男性は「普段から迷惑メールには注意しているが、新元号と書かれていると関心を持ってしまう。自分はリンクをクリックしなかったが、騙されてしまう人は従来の迷惑メールよりは多そうだなと感じた」と話していました。
また、愛知県の女性のもとには新元号が発表される前日「docomo」を名乗る差出人から「新元号に伴い料金改正のお知らせ」というタイトルのメールが届きました。
「新元号に伴い新しいプランへの移行となります。どのように変更されるかお確かめください」というメッセージにとともに、リンクが表示されていました。
女性は「docomoからのお知らせは、いつもメールとは違う別のメッセージ形式で届くのですぐに迷惑メールだと気付きました。ばからしいけれども、送る側もいろいろ考えているなと思いました」と話していました。
このようなメールはauでも確認されているということで、携帯電話各社では、会社とは無関係だとして利用者に注意を呼びかけています。
このほか、携帯電話会社を名乗るもの以外でも「新元号を記念して300万円まで融資する」とか、「平成のうちに現金を受け取ってください」などと書かれたメールを3日、受け取った人もいるということです。
今後も改元に便乗した迷惑メールが出回るおそれがあり、注意が必要です。